SEOLTANG days

BTSとユンギとHip hopが好きな雑食Kポペン

世の中に広まった『BTS』という名前

心を乱されまくっているこの2週間余…

今思うことをここに残しておきたいと思います。

 

 

まず時系列を確認すると、

ジミンが原爆Tシャツを着たのは2017年3月30日、ツアーで訪れたLAでオフを過ごしていた時。その時の様子は2018年4月18日にYouTube REDで「BTS:Burn The Stage」エピソード5内で公開されたもの。日本からだと購入しないと見れません。

(今見返したけど、こんな一瞬のシーンをスクショされたのか…と思うとびっくりした)

 

そしてネットで問題になり始めたのは今年の10月…

なぜ今のタイミング?という疑問は後ほど。

 

 

話を始める前に、わたしは日本人です。そして彼らを応援するファンです。

 

 

今回の件に関しては、単純に彼らの認識不足と周りの不注意だったと思います。

カメラが回っているとはわかっていたけど、まさか自分が着ていたものがこんな大事になるなんて、そんなところまで人は見ていて自分も気をつけなければならないと、今回の一件でジミン本人も痛感したと思います。

 

もしこれが数年前のまだここまでワールドワイドに活躍していなかった彼らが着ていたら…きっとここまでの騒ぎにはならなかったでしょう。

それが今では韓国・日本のみならずアメリカで成功を収め、世界的にもファンが多いグループになりました。少しずつ一般人にも認知されるようになってきた今、このタイミングで広まってしまったことが本当に悔しいです。

 

ただ、少し疑問に思う点もあります。なぜこのタイミングなのか。先ほど述べた通り、このワンシーンが公開されたのは今年の4月です。なぜその時期ではなく、半年後なのか。

これは単なる個人の推測に過ぎないのですが、彼らを良く思わない人によってはめられたというか、潰しにかかってきたのでは…と思いました。ネットでは紅白内定の声が囁かれ、11月には初のドームツアーも始まる…そんな彼らの日本活動に水を差してやろうと思ったのではないかと。

いくらネット社会だとは言え、こんな一瞬のワンシーンがファンではない一般人の目に触れるなんて普通に考えておかしいです。ましてや日本で。日本では購入しないと見られないものです。自分で彼らのことを検索して探さない限り、そう簡単には出てこないと思います。

今回の件の出所が定かではないので、どのような流れで日本で広まり始めたのかは全くわかりません。ですが、ここ何日かのテレビやネットニュースでの報道や様々なコメントを見て聞いて、憶測だけで決めつけるのではなく、もう少し冷静になってほしいと思います。

 

たかがTシャツ、されどTシャツ。

このTシャツ一枚で日本と韓国の捉え方は全く異なると思います。もちろん原爆は絶対に肯定してはいけないもの。それをデザインとして扱ってしまうこともナンセンスだとわたしは思います。

日本人からしたら「原爆投下により解放されて喜んでる」ように見え、韓国人からしたら「植民地支配から解放されたことを祝うもの」だと見える。

これは何にでも言えることだと思います。AさんとBさんで同じものを見ていても、それぞれの感じ方や捉え方が違うように。それを「わたしはこう思ったけど、Bさんはこう感じたんだね」ではなく「これはこうだ!」と決めつけて頭ごなしに否定する。相手が何と言おうが聞く耳を持たない。そのような風潮が今の日本にはあると思います。だからいじめも減らないんじゃないか、とも。

 

何度も言いますが、原爆は絶対に肯定してはいけないものです。

ですが今回の件をただ批判するのではなく、お互いの認識を理解しようとすることが大事だと思います。なぜそこまで否定するのか。理解しようとしないのか。それは彼らが韓国人だからですか?ただ単に自分自身が韓国に良いイメージを持っていないからですか?自分自身が韓国に行って、韓国人と接して何か嫌な思いをされたからですか?

自分の体験を通じて良いイメージを持てないのは致し方ないと思います。

しかし憶測だけ・イメージだけで話して欲しくないのです。

 

あなたはBTSについてどれだけのことを知っていますか?彼らの音楽を聞いたことはありますか?歌詞の意味や歌に込めた彼らの思いを調べたことはありますか?コンサートを見たことがありますか?彼らのコンテンツに目を通したことがありますか?彼らが発してきたメッセージに耳を傾けたことはありますか?

 

自分自身でBTSについて調べてみて、それでもやっぱり彼らを理解することは難しいというのであれば仕方ないです。感じ方は人それぞれですから。そのような人がいても不思議ではありません。

 

戦争を知らない世代なのでもちろん当時のことはわかりません。ですが、一つ言えることは日本も戦争で到底許されるべきではない行いを韓国始めその他の国々にしていたことは確かだということ。それなのに日本は過去の自分たちの過ちを見て見ぬ振りをしているのでは?と正直思います。

 

BTSは中高生のファンが多いことは確かです。政治的な話をしても理解不足なのは仕方ないことでしょう。大人とは生きてる年数も異なれば、自分で見て聞いて触れてきたものの数だって異なりますから。(恥ずかしながらわたしも20数年生きてますが政治や歴史に関してそこまで知識が豊富ではありません)

だけどそのファンの人たちは一方的に批判を言う人たちより、よっぽど日本と韓国について考え、理解しようとしていると思います。そして韓国に旅行に行って、実際に韓国に触れる機会もあるでしょう。

わたしも何度も韓国には行っていますが、韓国に行く前と行った後ではイメージが変わりました。以前は日韓関係などテレビで見たものしかわからなかったので正直良いイメージはありませんでした。確かにトイレではペーパーをゴミ箱に入れるとか、道を歩いてるとあまり綺麗ではないな、とか「綺麗すぎる日本」にいるとその辺が気になりますが笑、想像していたほど日本人だからって何か嫌な思いをすることもなく、日本人だとわかると日本語で話しかけてくれて、それほど人々に対して悪いイメージはありません。

 

これを読む人なんてきっと少数だと思います。そしてこれを読んでも「こいつらのファンやっぱ頭悪いわwwwお花畑www」と思われて批判されるだけ。それでもいいです。それも一つの意見であり、感じ方はそれぞれなので。

 ただ一つ伝えたいのが、批判すること・相手をねじ伏せることは正義ではないということです。正論を言う人や中立的な立場で考える人に対して批判するのは、わたしからすると「図星なのはわかってるけど認めたくないから叩いてる」ようにしか見えません。そのような発言をしたからその人は反日?なぜ?日本人ってそういう考えしかできないのかな、と呆れましたしすごく残念に思いました。

今回の件で日本の嫌な部分が見えた気がしてうんざりしているのが正直なところ。日本って偏見の塊なのかな?批判することでしか自分たちを守れないのかな?世界規模で見たら、自分の考えや意見をはっきり述べる人たちが増えてきてるのに、日本ではそれが許されない空気を感じます。

考え方は一つではないこと。自分とは異なる考えの人がいて当たり前なこと。どれが正しく、どれが間違いだと白黒つけるべきではないこと。相手を知り、理解する。それが今の日本人に足りない部分だと思います。

 

最後に

わたしは先日の東京ドーム公演初日に行ってきました。彼らが何を話し、どのように振る舞うのか、始まる前は彼らと向き合うことに緊張していました。

ですが始まるとメンバーはいつも通り。わたしたちを楽しませてくれて、念願だった東京ドームでの公演を本当に幸せそうな顔でメンバー自身も楽しんでいる姿を見せてくれました。そして何度も「ありがとう」を伝えてくれて今まで以上に愛を感じました。結局最後の挨拶まで彼らは口を開くことはなく、私たちといつも通り接してくれたことがありがたかったです。

 

挨拶でのジミンの言葉

「このような状況なのでARMYの皆さんだけでなく、全世界の多くの皆さんが驚かれ、ご心配されたと思います。僕たちはこれからも会える機会がたくさんあると信じています。」

 

 その後のテテの言葉

「僕はこの数日間、世界にいらっしゃるARMYの皆さんが日本にいるARMYの皆さんと心を通わせる姿を見ながら心が温かくなるのを感じました。」

 

本当に今回は世界中のARMYに励まされ、元気をもらい、勇気付けられました。 感謝の気持ちでいっぱいです。そして、その姿を彼らが見ていて彼らにちゃんとわたしたちの気持ちが届いてたと思うと嬉しかったです。

 

これから日本での風当たりは強いものになるでしょう。

過ぎてしまったことは仕方ない。過去には戻れないので今回の過ちを胸に刻み、教訓としてこれからを頑張ってほしいと思います。

世界を相手にする彼らだからいろんなことに配慮するのは大変だろうけど、また誰かを傷つけることになってしまう前に、まずみんなで立ち止まって考えることを忘れないでほしいと思います。

 

登った山を下ることになるなら、また登ればいい。

険しい道のりが待っているなら、花道までまたみんなで一歩ずつ歩いていけばいい。

もし日本に来る機会が減ってしまっても、ライブ会場が小さな場所になってしまったとしても、これからもわたしは変わらず彼らを応援します。

I purple U 보라해 紫します 💜